狂犬病はどんな病気?なぜうちのワンコにワクチンを接種するのだろうか…

狂犬病は日本では1957年以来60年間国内で発症していません。
もはや絶滅している病気だから自分のワンコにワクチンを打つ意味なんてないって思っていませんか?

 

 

しかし、この国で犬と暮らしている人間には、愛犬に狂犬病のワクチンを接種をする義務があります。

 

 

よくよく考えてみると日本に無い病気なのに、なぜ国が法律でわたし達に義務を化しているのかが不思議に思えてきました。

今回は狂犬病はどんな病気なのか?世界ではどのような状況なのか見ていきたいと思います。

 

 

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狂犬病は犬だけの病気じゃない…

狂犬病は犬だけでなく、人間はもちろんのこと、牛、馬、猫、キツネ、アライグマ、コウモリ、ハムスターなどすべての哺乳類と一部の鳥類に伝染します。

そして発症してしまうと、犬でも他の哺乳類でも、もちろん人間もほぼ100%命を落としてしまう危険な病気。

 

悲しいことにアジア、アフリカ各国では犬がメインで人間への感染を媒介しています。

そして、アジアとアフリカ各国が死亡症例全体の9割。そのなかでも15歳以下の子供が狂犬病で命を落としてしまうケースが多いそうです。

 

 

どうやって感染していくの?

犬(動物)から人への感染経路

既に狂犬病に感染している動物の唾液の中のウィルスが傷口に入る事によって感染します。

人への感染は、感染している動物に噛みつかれるだけでなく、傷口を舐められてしまうことでも同じ…

潜伏期間

人は、9日~数年であり、通常は20~60日程度です。

犬は1〜2週間。

犬でも人間でも発症しない限り感染しているかわからないのも怖いところです。

 

人から人へ感染するの?

ヒトからヒトへ直接感染はみられませんが、角膜移植によって感染した報告例がありました。

予防策は?

犬の場合は、予防接種を行います。

人間は感染地域で動物と関わる可能性が高い場合渡航前にワクチンを接種します。

 

発症してしまうとほぼ命を落としてしまう病気ですが、人に限っては感染後(噛みつかれる、傷口を舐められたあと)すぐにワクチンを連続接種(暴露後のワクチン接種)することによって発症を予防することが可能。

 

国内での輸入感染事例として、2006年にフィリピンから帰国した男性2人が渡航中に犬に噛まれて狂犬病を発症し命を落としてしまいました。

 

どちらのケースも犬に噛まれたあとにワクチンの連続接種(暴露後のワクチン接種)は行われてなくそのうちの一人(横浜の事例)は友人宅で飼い犬に噛まれて感染。

 

まさかペットの犬が狂犬病のウィルスを持っているなんて、日本の感覚だと考えられないですよね…

2006年の輸入感染事例の報告書(国立感染症研究所 感染情報センターより)
  1. 京都の事例
  2. 横浜の事例

 

犬ではなくてコウモリからの感染で暴露後のワクチン接種なしで回復したケース(アメリカ)

狂犬病を発症したけど回復した例(日本獣医師学会)

 

狂犬病の症状

動物の場合

2つのタイプがあります。

  • 狂騒型⇒とても興奮した状態が続き、攻撃的な行動を起こす。(穴を掘り続けたり、遠吠えを繰り返すなど)
  • 麻痺型⇒後半身から前半身に麻痺が拡がっていき、食べ物や水を飲み込めなくなる。

犬は狂騒型になりやすく感染源になりやすい。牛は麻痺型が多く感染源になりにくい。

人間の場合

  • 強い不安感と疲労感
  • 一時的な錯乱(強い興奮)
  • 恐水症水⇒水を怖がる
  • 恐風症⇒風を怖がる
  • 高熱
  • 麻痺
  • 運動失調
  • 全身けいれん

その後、呼吸障害等の症状を示し、命を落としてしまいます。

 

 

なぜ日本は狂犬病ワクチンを義務化しているのか考えてみませんか?

狂犬病ウイルスは、国内に入りこむと根絶することがとても大変です。

日本は、現在のところ世界的にとてもめずらしい狂犬病の洗浄国(狂犬病が発生していない国)

2013年現在狂犬病予防法にもとづいて農林水産大臣が認めている狂犬病の清浄国・地域(指定地域)は、アイスランド、オーストラリア、ニュージーランド、フィジー諸島、ハワイ、グアムの6地域のみです。動物の移動を管理制限可能な島国ですね。

狂犬病予防法に基づき、農林水産大臣が認めている狂犬病の清浄国・地域(指定地域)

2013年に台湾政府は
狂犬病ウイルスに感染した野生のイタチアナグマが確認されたことによって洗浄国から外れました。(犬の感染も1件報告がありました。

 

なぜ、日本は狂犬病がなくなったのか?

しかし日本でも1732年(享保17年・江戸時代)に海外からの船に同行していた犬によって狂犬病が持ち込まれ、1956年(昭和31年)まで224年間、人々は犬の咬傷事件に脅かされていました。

狂犬病予防法が1950年に施行されて、わずか7年で狂犬病撲滅に至っています。

 

これは当時の人々がいかに狂犬病に苦しんでいたのか、そして日本から狂犬病を無くそうと犬と暮らす人達が真剣に取り組んだ結果。

 

しかし近年、海外(洗浄国以外)からの船舶に同乗している犬(未検疫)が国内に上陸したり、出港時に破棄されてしまっている事件が多々発生…

 

保護活動をしている方がたや野生動物が身近にいる人々は、とても危険なんじゃないか…と気になりませんか?

 

そして国内の犬と暮らしている一部の人たちのなかに愛犬を登録していなかったり、狂犬病のワクチンを接種していないケースが多くなってきています。

 

年々接種率は下がっていて、実際のところ狂犬病の怖さを肌で感じられていない飼い主の、なんとなくな行動によって再び狂犬病が発生してしまう可能性もあるかもしれません…

 

我が家も世代的に狂犬病の恐ろしさを実際に感じられず…わたしの両親(60代)にしてみても実際に狂犬病を目のあたりにしてません。

 

狂犬病を予防するにはワクチンの接種と検疫の強化で成り立っている

ウイルスの国内への移入を食い止め、蔓延させないように予防する!ということで

日本では犬が人と動物の世界をつないでいるし、感染媒体となってしまいやすいために

年1回、4月~6月を狂犬病予防注射月間としてキャンペーンを行っています。

 

犬と暮らしている人には、

  • 犬の登録
  • 狂犬病のワクチン接種
  • 犬監察札と狂犬病ワクチンの注射済票の装着

が、義務付けられています。

 

 

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終わりに

狂犬病ワクチンを接種しないと、ドッグランに入れなくなっちゃうし、トリミングやお預けもお願いできないし、ペットと一緒にホテルへ宿泊もできなくなる…

よくわからない見たこともない病気の予防接種を「義務だし、まぁなんとなく、仕方なしに」毎年受けていていました。

 

調べて行くにつれて、

日本はいま狂犬病の発症していない国ですが、いつまた狂犬病が広がってしまうかもしれない状況かも…

 

愛犬や大切な家族が安心して暮らしていけるように、わたし達が狂犬病についてよく知っておくことも大切だなと感じました。

 


参考

 

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